貨物専用機と旅客機の貨物スペースの違いについて

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貨物専用機と旅客機の貨物スペースの違いについて

2017.06.06/

 

こちらは貨物専門の航空会社、日本貨物航空の飛行機です。
(掲載元: 世界の旅客機図鑑より)

 

 

ハンドキャリーも、行く先や航空会社によって荷物の大きさや個数に制限があることがありますが、一般に貨物の高さ制限は、海上輸送ならば210cm、航空輸送ならば160cm、と言われています。その根拠となるのは、海上輸送ならば、高さが210cm以上あると、通常のドライコンテナの入り口から入れられないからです。例外としては、リーファー(冷蔵/冷凍)コンテナならばより入り口は狭く、ハイキューブ(背高)コンテナならばもう少し背の高い貨物も運べます。更に言えば、コンテナ船以外の船に載せるという選択肢もあるので、大きな貨物に関して船は、無限の可能性があると言っても過言では無いのではないでしょうか。

 

一方、航空輸送となると、高さが160cmであっても載せられない事があります。そもそもこの160cmというのは、一般的な大きさの海外へ行く旅客機の貨物スペースに合わせた大きさなのであり、あくまで目安となる高さなのです。航路により使用される機材も違うことから、160cmでは背が高すぎる場合もあります。そういった機材をナローボディーと呼びます。

 

貨物専用機の内部
(掲載元: 商船三井ロジスティクス HPより)

 

では160cm以上の高さのある荷物は航空便では送れないかというと、そうではありません。空には旅客機以外にも、貨物専用機、というものが飛んでいます。

 

 

貨物専用機はどこの都市へにも飛んでいるわけではなく、それだけ貨物の輸送ニーズの高い航路にしか就航していません。例えば日本からならばシンガポールや香港、中国の主要都市のいくつかへは飛んでいます。

 

飛行機は船の様に輸送効率が良くない、つまり、一定の燃料に対して運べる荷物の量が船より遥かに少ないため、航空会社も飛ばすのには慎重です。旅客機であれば、悪天候で飛べないなど余程の理由がなければキャンセルになったりしませんが、貨物専用機は貨物が十分に集まらなければ飛ばないこともあります。よって貨物輸送代理店は航空会社にブッキングを入れる時、緊急貨物ならば貨物専用機を避けて予約をする場合もあります。

 

しかしこの貨物専用機、160cm以上高さのある貨物を運べるどころか、もっと大きなものまで運べてしまうんです。

 

旅客機の貨物スペースに積み込む時、乗客の座席の下の飛行機の横腹辺りにあるハッチが、貨物を出し入れする唯一の出入り口となります。かたや貨物専用機は、飛行機の横腹に幾つかハッチがある上に、飛行機のアタマ部分も開閉するのです。この絵がなかなかダイナミック!多くの人が貨物機自体普段目にすることは無いでしょうから、写真で見るだけでもワクワクしてしまいますね。

 

貨物専用機の頭の部分を開けて、貨物を出し入れしている時。なかなか見ごたえがあると思いませんか?
(掲載元: JAL HPより)

 

他に貨物専用機の特徴としては、窓が少ないことが挙げられます。中に貨物しか乗っていないので、窓はあまり必要ないからでしょう。それからAir WayBillを目にすることがある人ならば、AWBのまん中より少し左あたりに、予約された航空便の便名が載っていると思います。初めの2文字がどこの航空会社かを表す2レター。最後のスラッシュ以降がフライト日。例外はあるのですが、その間に入る数字が3桁の場合は旅客便のことが多く、数字が4桁の場合は貨物便であることがほとんどです。もし機会があれば、一度見てみるのも良いでしょう。

 

もしあなたが緊急で大きな貨物を海外に送らなければなくなった時。諦める前に、貨物専用機に載せる方法を探ってみると、案外諦めなくてよかった、となるかもしれないですね。

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