コラムでは、物流に関する記事だけでなく世界各国の空港情報や旅行情報など、幅広く記載させていただきます
2017.09.11/
本日は、外国から航空貨物で成田に到着した荷物を保税の状態のまま、成田から上海へハンドキャリー案件をご案内いたします。
このような手配をするのは様々なシチュエーションが考えられますが、今回はこのような内容でした。
NFO
NFOというのはよくハンドキャリーを得意とする航空フォワーダーがよく使う用語なのですが、ハンドキャリーによる緊急手配の知識や経験を活かして、航空貨物を最短最速で手配を行う輸送種類のひとつをお考えください。
ではなぜ、直接中国に向けて発送しないのかということですが、理由としては2つあります。
①航空貨物のフライトが日本経由であり、日本から中国上海へのフライト接続が悪くリードタイムが長くなる
②中国上海輸入通関が航空貨物だと1-2日要するのが、ハンドキャリーの業務通関輸入を手配すると半日で終わる
これらの理由から、今回はMEX(メキシコシティー)から成田(NRT)を航空貨物として、NRTから上海(PVG)をハンドキャリーとして対応いたしました。
メキシコからの貨物が成田に到着するとIACTの上屋にて保管されます。
その状態で、保税転送の手続きを行い、セイノー通関成田保税蔵置場へ送る手配を行います。
保税手荷物として貨物を引き取り、ハンドキャリーする航空会社にて手荷物として預け入れを行います。
上海浦東国際空港到着後は、業務通関輸入手配を行い約4時間ほどでリリースされ納品完了となりました。
航空貨物便+ハンドキャリーをすることで、リードタイムは丸1日縮めることができました。
また、メキシコからハンドキャリーするより費用は半分程度に納めることができました。
当社はハンドキャリーがメインの会社ではありますが、お客さまの状況に合わせて最適なプランをご提案するよう心がけております。