コラムでは、物流に関する記事だけでなく世界各国の空港情報や旅行情報など、幅広く記載させていただきます
2017.03.31/
ハンドキャリーをする際、使う航空会社や行き先などにより預け入れられる荷物の個数・重量・サイズに制限があり、予め貨物の検量・検尺が必要です。あなたが海外旅行に行く場合ならわざわざ自分の荷物を測ったりはしないでしょうが、ハンドキャリーは預け入れられる制限のぎりぎりまで荷物を運ぶ事もよくあり、空港に持って行ってからやっぱりこれは載せられない、なんて事がないようにするためにも、重量・サイズ・個数は把握しておきたいところです。
ハンドキャリーではなく通常の航空輸送や海上輸送に関しても、輸送料金計算や使用コンテナの決定等に必要なので、どんなに緊急の貨物であっても検量・検尺が行われます。たとえ出荷元から重量・サイズが知らされていても、輸出申告を行う倉庫に入庫した全ての貨物は検量され、サイズ・重量が輸出者から連絡のあったものと大差なければ、多くの輸送業者が輸出者から連絡のあったサイズ・重量で船便や航空便の予約、輸出申告を行います。
2017.03.27/
国際物流には実に多くの人の手が掛かっており、意外なところでその一端を担う方と出会うことがあります。同じダンボールをいくつも持って、今から中国方面に向かおうとしている空港で見るハンドキャリーの団体、英会話学校のネイティヴの先生の前職が、空港の航空会社の上屋の荷役担当だったり。身近なところでそういった職業に就いている、或いは就いていた人に出会うと、思わぬ話で盛り上がってしまったりします。中でも私が驚いたのは、私用で乗ったマイクロバスの運転手さんが、以前は大型トラックで荷物を運んだり、コンテナのドレージをしていた方だと分かった時でした。
それはそれは気持ちの良い「お疲れさん!」を言ってくれる気のいいおじさんで、マイクロバスを運転するのにはどういう免許が要るのか、なんていう話題から日本全国の津々浦々をめぐる話、北海道から大阪まで走る話、ろくすっぽ寝ずに荷物を運んだりした話、と話に花が咲き、おじさんの過去のドライバー歴をいろいろお話ししてくださいました。
2017.03.24/ハンドキャリー
前回の超過料金比較では、中国系航空会社の中国東方航空と中国国際航空を比較しました。
詳細をお知りになりたいからは下記をクリックしてください。
今回は、中国からは外資系の航空会社になる全日空(ANA)とデルタ航空(DL)の中国‐日本間の超過料金についてご説明させていただきます。
(中国ハンドキャリーの詳細についてはこちらを参照ください)
アメリカ・アトランタに拠点を置く、アメリカで最も歴史のある航空会社
便の本数は少ないのですが、機体が大きいことから大量の貨物を輸送するときには利用を検討するべきひとつの航空会社です。 (さらに…)
2017.03.22/実績
先日、今年初のインドネシアはジャカルタ向けのハンドキャリーをお手伝いさせていただきました。
インドネシア向け、昨年は頻繁に依頼をいただき、1度に50箱のハンドキャリーもありましたが、今年は今回が初めてのインドネシア向けとなりました。
集荷してみると、
1箱で小さいのですが、重量があり、正直重いという印象がありました。
また、今回は経由便ということ、そして雨が降っていたこともあり、
他国空港での荷扱いに不安がありましたので、当社にてラッピング梱包を行いました。
2017.03.21/
船で貨物を輸送する際、一番一般的な方法が、コンテナに貨物を入れてから船に搭載して運送する方法です。
さて、このコンテナ。国際物流に関わることのない人であっても、おそらく皆さんがどこかで目にしたことがあると思います。港の近くなどで空のコンテナが山積みになっている所かもしれませんし、或いは実際にコンテナを積載した船を、港で見たことがある人もいらっしゃるかもしれません。生活圏がそういった場所の近くでなくとも、街中の少し大きめの道路で車がコンテナを引っ張って走る姿を見たことがある方は多いのではないでしょうか。
一見ただの鉄の箱のようにも見えますが、気密性にも優れているのです。例えば日本から香港、青島や上海などへの短い航路であっても、濃霧や雨風に晒され、潮風の中を通るのです。気密性が無ければ、中の荷物が何であれ、無事に港へ届けることなどできません。
コンテナは中の荷物が積み降ろされると、積み付けの時に貨物が中で動かないよう床に打たれた釘もきちんと抜かれ、きれいに清掃してから返却され、また出番が来れば船会社からきれいな状態で貸し出されます。しかし、そうやって繰り返し使われているがゆえ、貸し出されたものがたまたま汚れていることもあります。
2017.03.11/ハンドキャリー
今回は日本⇔中国(上海)の超過料金の規定を航空会社別にご案内し、ハンドキャリー時の航空会社選定に役立てればと思っています。
(中国ハンドキャリーの詳細はこちらを参照ください)
まずは上海を拠点にしている中国東方航空(MU)のご紹介です
便数がとても多く時間帯もいろいろあるため、ハンドキャリーでも一番の選択肢になります。
それでは、超過料金についてみてみましょう。今回は受託手荷物のみを考えます。機内持ち込みには言及していませんのでご注意下さい。
中国‐日本線の無料受託手荷物許容量(エコノミー)はひとりあたり2箱まで、各箱23KGという規定となっております。
1箱のサイズは3辺の和が158CM以内となり、他の航空会社と変わりません。
2017.03.08/
先日、少し特殊なハンドキャリー対応を行ったので、コラムにてご案内いたします。
通常、ハンドキャリーではお客さま指定の工場や倉庫にある荷物を集荷してハンドキャリーするのですが、
今回はお客さまが手配した航空貨物を当社を荷受人(コンサイニー)として空港の貨物ターミナルからD/Oを持って貨物引き取りをし、そこから輸出通関をきってハンドキャリーを行いました。
貨物の物流としては、青島から車で3時間ほど離れた地方に貨物があり物量は15箱240KGとなります。
フライトの関係上、青島から上海に最終の国内便でハンドキャリーをし、翌日始発の大阪向けのハンドキャリーをするという流れで考えていました。しかし、結論から言うと青島上海間はハンドキャリーではなく、貨物便で輸送することにしました。
理由は、物量が多いこともあり国内便については貨物便で輸送をする方が費用が安くなり、翌日の上海大阪間のハンドキャリーにも始発に乗ることができるためです。国内便の超過料金の算出方法は各航空会社によって違うのですがハンドキャリー便の場合はRMB100‐200/KG以上することがほとんどです。それを貨物便にすることでRMB10/KG程度まで下げることができます。
中国ハンドキャリーの詳細についてはこちらを参照ください。
2017.03.08/
航空便で貨物を輸送する際、海外旅行と同じように、もちろん経由便で輸送する時もあります。直行便の方が経由便より早く目的地に到着しますし、そうしたいのは山々。それでも経由便を使うのには、さまざまな理由があります。それほど急がないので経由便を使って輸送コストを抑えたい場合、直行便の貨物の搬入締め切り時間に間に合わない場合、そもそも送り先の空港への直行便がない場合などがあります。しかし、経由便を使うことにより輸送費のコストダウンを図ったつもりが、逆にトラブルにより余計な費用や損失が出てしまうこともあります。
輸送中のトラブルで一番多いのが、貨物のダメージと言えるでしょう。特に日本企業は、外装も含めた貨物の全体を”商品”として考えるため、実際、中身の商品に損害が無く、パレットに積んだカートン箱に潰れ皺ができただけであっても、きちんとした報告が求められます。買い手の立場で考えると、素晴らしい売り手ですね。なので、フォークリフトの刺し跡なんてもっての外!それが度重なろうものなら、すぐに改善策が必要となってきます。